宝塚花組「ポーの一族」感想。原作読んだことないけど、原作再現度が高すぎることは心で理解したッ!
原作を読まずに宝塚版を視聴した感想
4月のスカステ無料週間で録画したものを観ました。
一言でいうと、「原作読んだことないけど、原作再現度が高すぎ」。
宝塚沼に引きずり込みたいなら、Casanovaよりも、こっちこっち!
でも、宝塚沼ではなく萩尾望都沼にハマってしまいそうで危険かも。
良かったところ
アランとエドガーがゴンドラに乗って歌う場面
2時間超、あれこれ紆余曲折あった末の、このシーン。
最高のカタルシスです。お二人の退廃的な美しさ、言葉を失います。
とくに、アランの目。一線を越えてしまった感。最高。
明日海りおの演技
人間と、人外の存在との間を揺れ動く心情が切ない…
仙名彩世様の佇まい
溢れる気品。永遠を生きる存在化した後の遠い目。
からの、フィナーレの優しいお歌。物語は終わっても、なおシーラを生きている。最高。
イマイチなところ
- 前半の情報量の多さ
- 霊能力者のシーンで気持ちが切れそうになる?
- アランの「願わくば~」の歌、歌詞が聞き取れず
原作全5巻もkindleで読んでみたので感想
宝塚版から感じていた予感で、原作を読んで確信に変わったのですが、
これ、少女漫画版ジョジョの奇妙な冒険ですね。
以下、各巻の感想です。
1巻「ポーの一族」「グレン・スミスの日記」他
- 宝塚版は1巻の舞台化だったと知る。
- 全体的に暗めの雰囲気(ジョジョ1部のよう)
2巻「メリーベルと銀のばら」
3巻「小鳥の巣」
- 新規ストーリー、とてもおもしろい
4巻「エヴァンズの遺書」「ランプトンは語る」他
- 伏線がたくさん回収されて良い
- メリーベルまたもや切ない…
- まさかのバッドエンド
5巻「ホームズの帽子」「エディス」他
- ホームズの帽子はほっこりした
- アラン、最後どうなったの??
結論:舞台化してくれてありがとう
宝塚版を見ていなければ、漫画を読むこともありませんでした。
ぜひ、再演して、後世に引き継いでいってほしいものです。